デザフェスと、炎、ズートピア

『誰かの記憶に残ること
それが生きることでもある』

二回目となるデザインフェスタが終わり、今回は実感として、そんな気がしました。

昨年は通路のど真ん前という、一等地のような場所に配置されていたのですが、
今回は通路のど真ん中で、人通りの多い通りからはまったく見えない場所への配置。
最初ショックを受けていたら、助っ人にきてくれたAさんが初日の終わり頃に言った言葉でいろんな事が大きく変わりました。

『場所は確かにこれは……って感じだけど、どうせここだと人はそんなに通らないだろうから、もういっそ開き直って色々実験してみたら?』

おお……

そこからその日の夜、展示全てを見直しました。

商品には全部意図を書いた文章を大きく作って、品数も少し減らして、そのメッセージがちゃんと届くように。
私は何なのか、ということを書いた紙は、ある意味象徴的なのですがその夜は結局書けなくて、次の日会場で、手書きで書きました。

今思えば、一番核の部分を出し惜しみ(?)していたのだなというような大事なことを、
ようやく自分の中で問い直して、そして世に放った日でした。

面白いもので、二日目はお客様の反応が目に見えて変わり、立ち止まってくれて、そして買ってもらう回数も増えました。

今回初めて、
「言葉を中心に創作を行っています」と自分で言いました。

そう口にしたとき、自分で、ああそうだ、と思いました。
イラストを描いて、メッセージ性を……うんぬんとこれまで悩んでいたのですが、
その一言ですっきりして。

そうしてできたのが、この手描きメッセージ看板です。
同時に、「まりお」と名乗るのも、これからはやめになるのかな、と思いました。


 


日曜日、閉会も近い夕方、思いついてライブポエムをやりました。
「なにかこう……もっとできないか?」から始まり、
背後の白い壁に向き合って、でてきたものを書きました。
通路に背中を向けているので、誰が見ているかわからない。
もしかしたら誰にも見られていないので、それはライブなのかどうかもわからないけれど……


悲しいほどにポエジーの無い字L

(これは、また本にしたいと思います。)
 
ライブポエムは、リツイートで広がり、色んな方に読んで頂けました。
会場で本を読んですぐに買ってくださって、紹介してくださった方。
色んな方がそれを広げてくれて、瞬間的だったとしても誰かに届く、という原体験でした。

こうして生きるんだな、と思いました。
誰かの記憶に残ることが、生命のもうひとつの形なのかもしれないと。
冒頭に書いたのは、その実感でした。

火を宿し、火を分けるようなこと。もらい火のような。
ものを創る、ということが、ひとりひとりが炎を宿すことであるとしたら、
花火で誰かの花火に穂先をくっつけて着火するように、大きくしていきたい。
もっと色んなところにいきたい。

一番嬉しかったのは本が持ち込んだ分すべてご購入いただけたこと。
それが何よりもの収穫でした。
課題としては、きてくれた方をもっとワクワクさせられるようにしたいなと、それだけ思いました。

この感覚をもっと味わいたいので、またこれからどんどん出していきたいです。


 


デザインフェスタが終わった次の日に、在庫が無くなりそうで渡せなかった母に、一冊残っていた本を渡しに横浜に行き、ふたりで桜木町の大きな映画館でズートピアを観ました。
人と観た方が絶対に面白い映画を一緒にみにいくのは、家族の恒例行事と化していて、何気なく観たのですが……。

開始3分、びっくりするほど、私は号泣。
今幸せなのは夢を諦めたから、諦めた方が良いんだよ、と言う、主人公の普通の両親の言葉、
それでも私は行くわと希望だけを胸に、動物が共存する都市「ズートピア」に向かう列車の中で、
誰かが『何にでも挑戦してみたいの』と歌うお気に入りの曲を聴いて、自分を励ましているジュディ。
それは自分の姿そのものだった。
ちょうどデザフェスが終わって、脳が開いていたのも相まって、苦しいほどにぼたぼた泣きました。
こんな泣くなんて聞いていないぞ……と思いながら、、、

ズートピアにはハマってしまい、その後もう一度観に行きました。
ぜひトイストーリーみたいに続編が欲しい。本当に欲しい。

帰り道、
ディズニーの本質は、昔ファンタジアで観たように、やっぱり「魔法」なのかもしれない、と思いました。
あらゆる伏線を回収して、過去に叶わなかった願いを、長い時を経て必ず叶える。
執念すら感じるほどに徹底している。
『夢が叶うかは絶対に叶うかはわからないけれど、叶う世界をここに作ったから、観に来てね。』
そんな、魔法の国。

一番つらかった時に、「そんな世界があるかもしれない」ということだけが希望だったので、その魔法を作る意味は本当に良くわかります。

ディズニーは本当に巨大で、なんだか遠い世界のように感じるけれど、
魔法を絶対にかけてみせる、その集中と執念には、なんだかすごく作り手としての、人間がもつ「圧力」を感じました。

そんな感じです。


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