個展終了、ご来場ありがとうございました


 
個展が終わりました。

4日間たくさんの方にご来場いただき、ゴールデンウィーク&天気にも恵まれ、お祭りのような毎日でした。

1か月くらい不安で全く落ち着きませんでしたが、幕が上がってみると、いろんな人が来てくださいました。

お世話になっていたり面識がある方も、初めて来てくださった方も、じっくり一つ一つ展示のパネルを見てくださって、私は在廊中ずっと、作品と見上げる方の視界の間にある世界を、後ろから眺めて過ごしていたようなものです。



今回の本「The Feeling When… 日常の中に生まれてくるある瞬間について」は、タイトルの通り、日常の中にある「あの瞬間」を描いたものです。

自分で言うのもなんですが、ある意味わかりやすいしわかりにくい本。
フーン、とか、なんやこれで終わってしまうこともあるのではないかと心配していたのですが、
いろんな方から「すごくわかる」という反応がありました。
それも、皆さん結構意外なものに反応。

「私にもこんな瞬間がある」と、自分でも驚いたように、そっと小声で教えてくれるようなことが何度もありました。
もともと知っている人同士でも、知らない人同士のような反応が生まれたことで、この本はそれができる距離を作れていた、と少しホッとしました。


そして今回、前に出した詩集を見て、私を知らずに来てくださった方が何人もいたことが本当に励みになりました。
本屋さんに置いてもらっているおかげで、本を見つけてくださった方がいて、自分が書いているものを受け止めてくれた人がいて、共鳴というものがちゃんと発生していた。
その人たちの姿に相対し、その姿を生身で感じることができたことが、何よりも糧になったと思います。

吐露すると、
今回、ZINE制作&展示という、自分の全部を見せるというものを重ねたため、制作中はずっと相当に不安で、不安定でした。
意外と準備がうまくいき(注:当社比。この箇所を読んだMOUNT tokyoの方は「な、何を言っているんだ」と椅子から転げ落ちるかもしれませんが)、展示前夜は全く落ち着かず。
もはや自分の本を客観的に見ることもできず、これは私の独りよがりなのではないか、何の意味もないのではないか、そんなことばかり頭の中をぐるぐる回っていました。

すぐシリアスになるのは私の悪い癖なのですが、個展当日も、悲壮な面持ちで都立大学の駅から個展会場に向かっていました。

ものすごくよく晴れた日、歩いているうちに、誰も来てくれなくても、誰も面白いと言ってくれなくても、もしたった一人だけでも誰かが展示会場の場で泣いてくれたら、私はこのまま進んでいこう、という気持ちに自然となりました。
(本人は真剣)

そして、幕が上がり、そういう人たちがちゃんといてくれたことは現実であるということ、heardされていたことを実感することができた、その感じ。

「この本が大丈夫になれたきっかけのひとつでした」
そう言われたこと、
そして本当に会場で涙を流してくださった方がいたこと、ずっと忘れないと思います。

細々としたZINE、それでもその先には、誰か相手がいると信じて作っているけど、本当にそうだったんだなあと実感した感じです。そしてその人たちがどんな顔をしているか。

これからはもっと、その人たちと同調した感じを思い出して書いていけそうです。
届きたい、人の心に届きたい、揺さぶりたい、慰めたい、届いたならばできればその音を聴かせて欲しい、そういうことをずっと思っていくだろうし、浅ましいと言われるかもしれないけど、その渇望と希求から私が逃げられることはないだろうと思いました。

本当に、たくさんのものをもらった個展でした。

最後になりますが、今回ほど人に支えてもらった展示はないなと思います。
今回、多分、それがなければ物理的に開催できなかったのではくらいの具体的な助けをいろんな方からもらいました。
応援してもらっている、というのが身に沁みます。
これからも頑張って、楽しんで作っていこうと思います。
展示の機会をくださって、そして親身になって助けてくださったMOUNT tokyoさん、本当にありがとうございました。

心からの感謝を込めて。もし少しでも本と展示を楽しんでもらえていたら、嬉しいです。




 

追伸
そんなわけでこれからはMARIOBOOKS社 営業部が動きますので、本を取り扱ってくださるお店の方や、コラボや企画のお誘いなど、是非是非お声かけくださると嬉しいです!


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